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また、北城老师的三生琥珀色

瞬頭頂が割れたか

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瞬頭頂が割れたか

どうも、ホンジョウさん。
こんな所までわざわざ・・・」
そう彼は言いながらわたしに握手を求めてきたため、わたしもポカンと口を開けたままその握手に応える。

では参りましょうか?」
と言ってスナガワはその礼拝堂への石段を登り始め、わたしが戸惑ったような目でジェシカを見ると、彼女は顎でその後を着いて行くようにとの合図を送ってきた。
なるほどどうやら今日の主役はジェシカではなくこのスナガワと言うことなのだろう。
そう納得しそのまま彼の後に続いた。

礼拝堂の目の前に来るとスナガワが靴を脱いだので、わたしも自分のを脱ぎスナガワのと並べるようにして置いた。
ジェシカもピンヒールを脱ぐと、その足先にはトレンチコートとお揃いの真っ赤なネールが施されていた。
わたしの視線はその一点に一瞬吸い込まれるようにフリーズしたが、すぐに我に帰るとスナガワが開けた礼拝堂の扉の中へと足を踏み入れた。

そこはまるで別世界のように静まり返った空気が流れており、わたしたち3人はその中の丸い御神鏡のようなものの前で凍り付いたように神妙な表情で立ちすくむ。
その瞬間、一瞬頭頂が割れたかのような頭痛を感じたが、その後すぐに心地よい静寂のベールのようなものに全身が包まれるような感覚に襲われ、自然と呼吸が深くなり、同時に背骨から頭頂に向かって何かエネルギーのようなものが上昇するのがわかった。

ホンジョウさん、例のアメジストを・・・」
とスナガワに言われ、わたしは背負っていたデイパックを開けると、包んであった布を剥がしそのクリスタルを取り出しスナガワに手渡した。
スナガワはそれを大事そうに両掌の中に包み込んでしばらくの間目を閉じ、何かブツブツと呪文のようなものを唱えた。
そして今度はその石を一度両手で頭上に持ち上げたかと思うと、そのままそっとそれを御神鏡の前の小さな座布団のような布の上に置いた。
そして彼は再び目を閉じて合掌し、今度は祝詞のようなものを唱え始める。
薄めで横を見れば、ジェシカもはも るようにそれを唱えていた。
その日のちょうどその頃のことだった、下馬の住宅街にあるラウンジタイガーアイ」にはめずらしくわたし以外の訪問客があったようで・・・。
と、その夜そのオトコはやけに上機嫌に盛り上がっている様だった。

とりあえず今日は、3人に1杯づつおごるから飲んで!」
と某プロダクション社長、サクヤマは彼以外の店の従業員3人に向けてそう叫んだ。
いただきま~す」
とナカバヤシ、マキ、トオルの3人が同時にはもるように言い、カチカチッとビールのグラスでサクヤマと乾杯する。
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